英文学者・随筆家福原麟太郎、劇作家小山祐士、詩人・俳人木下夕爾、近年はミステリー作家の島田荘司などの文学者が生まれ育った福山だが、井伏鱒二は特異な作家である。釣り人?将棋指し?呑み助?「黒い雨」「山椒魚」「丹下氏邸」「集金旅行」「駅前旅館」などなど数多くの著作を残し、「ドリトル先生」シリーズの翻訳までするという驚異的な作家であった井伏がこの文学館の主人公。もっともっとこの文学館を宣伝してもよいのではなかろうか。